医務のひとり言・・・Vol.2

6月に入り、いや~な じめじめの季節になってきました・・・
湿気が多い梅雨の時期は、細菌やカビが元気になり発生しやすい季節になってきます。
食中毒を避けるためにも、調理をする人はもちろん、食べる人もよーく手を洗うように心がけましょう。まな板や布巾などは、特にカビや細菌が増殖しやすいので、常に清潔にするよう気をつけてましょう。
〇「生もの」は買ってから出来るだけ早く調理し、調理後は早く食べましょう。
出来るだけ室温で置いて置かず、ラップをして冷蔵庫に入れましょう。
しかし、冷蔵庫も万能ではないので、冷蔵庫に入れている食材も賞味期限を守りましょう。
〇「加熱」の仕方が重要です。
食品は、中心部まで熱が通るように充分加熱するようにしましょう。
◇6月に発生しやすい感染症◇
・咽頭結膜熱
プール熱とも言われ、子供に流行る事が多いです。症状は、高熱、のどの痛み、結膜炎。
タオルの共用などはしないように気をつけましょう。
・ヘルパンギーナ
症状は、発熱、口の中の粘膜にみられる水疱性の発疹。毎年5月頃から流行し始め、6~7月がピークになります。
4歳以下がほとんどで、1歳代が最も多く発症しています。
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
2~3週間の潜伏した後発症し、片側あるいは両側の耳の近くの唾液腺の腫れを特徴とする感染症です。通常1~2週間で直りますが、重症化すると髄膜炎になることがあるので注意しましょう。
そして、意外にも・・・
梅雨の時期にも熱中症が起こりやすくなります。
まだ体が暑さに慣れておらず、急な気温上昇に体温調節機能が追いつかない時期なのです。
体温調節を意識し、充分に水分を摂るように心がけましょう。